秋に収穫して 冷凍していた栗たち。いよいよ出番です。まず、皮を剥いて冷凍していた子たちは 甘露煮にします。冷凍のまま、水と味醂、砂糖、塩少々を加えて 弱火で煮るところから。ここで お茶袋に入れた くちなしの実を一緒に煮ます。色が黄色くなるからね。
弱火でコトコトするのは 実が崩れないように。ベラの栗は ちょっと若いうちに採るので 余計崩れやすいから、慎重に、落とし蓋をして。
15分ほど煮ると、あらきれいな黄色、くちなしの実の おかげだね。これを一晩冷蔵庫で寝かせると さらに色が鮮やかになるのです。お節に入れる甘露煮が 一番乗りで出来ました。
さて、皮を付けたままの 冷凍栗もあります。
この子たちは そのままコトコト煮たら もちろん美味しくいただけるけれど。
せっかく、火鉢が出ているので、ゆでた栗を火鉢で焼いてみます。皮付きのまま焼いてもいいんだけど、これは、皮を剥いて 焦げ目をつけようとしています。冷凍栗の皮は、ゆでるととても剥きやすくなります。ただの ゆで栗よりもうんと美味しいね。
そうして これが今年初めて試してみたやり方。この時期ベラでは、たくさんの樹々の枝が出てくるので 焼却炉で燃しています。その中に投入。焼き芋と同じ要領で 新聞紙にくるんでアルミホイルでしっかり巻いたものを、焼きます。Flyの提案。これが 素晴らしい出来!いままでのやりかたの中で いちばん、美味しくできました。ほくほく感もあり、焼くことによって 甘みが引き出されて とても美味。アツアツのところを 火傷しないように気を付けながら 皮を剥くと、するりと渋皮まで 剥けるのです。
秋に収穫した木の実を、工夫しながら冬ごもりの準備で せっせといただく、まるで森のいきもののようだね。